不動産の売買において、
よくご質問をいただくのが「確定測量ってこんなに時間かかるんですか?」という点です。
結論から申し上げると、
確定測量は“時間がかかるもの”です。
ただ、それにはきちんとした理由があります。
まず一つは、
境界が「権利の線」であるということです。
単なる目印ではなく、
どこからどこまでが自分の土地なのかを示す、非常に重要なラインです。
そのため、曖昧なまま進めることはできません。
次に、隣地所有者の立ち会いです。
確定測量では、隣接する土地の所有者に現地へお越しいただき、
境界について確認・合意をいただく必要があります。
ここで問題になるのが、
・所有者が遠方に住んでいる
・相続が未整理で連絡がつかない
・日程調整が難しい
といったケースです。
どれか一つでも該当すると、
スケジュールは大きく左右されます。
さらに、過去の資料が正確とは限らないという点もあります。
古い公図や測量図は、
現地とズレていることも珍しくありません。
そのため、現地確認と関係者の合意をもとに、
あらためて境界を整理していく必要があります。
こうした一つひとつの工程を丁寧に積み重ねていくため、
どうしても時間がかかってしまうのです。
ただし、これは決して無駄な時間ではありません。
むしろ、将来のトラブルを防ぐための大切な工程です。
境界が曖昧なまま取引を進めてしまうと、
後になって思わぬ問題が発生する可能性があります。
そうならないために、
今しっかりと確認しておく。
確定測量とは、
“未来の安心をつくる作業”とも言えるのではないでしょうか。
少し手間と時間はかかりますが、
その分、安心して次のステップへ進むことができます。
不動産取引において、
見えにくいけれど大切なポイントの一つです。
