「売り出せば売れる時代」は、少し変わってきた。
最近、不動産業界の中でもよく話題になるのが、
東京都心のタワーマンション市場について。
ニュースなどでは、
「暴落」
という刺激的な言葉が出る事もありますが、
現場感覚としては、
少し違う印象があります。
実際には、
“全面的な暴落”
というより、
「強い物件は強いまま」
「弱い物件は動かなくなってきた」
そんな“選別相場”に入ってきている感覚です。
ここ数年、
特に2021年〜2024年頃までは、
かなり特殊な相場でした。
超低金利、
円安、
新築価格の高騰、
海外マネーの流入などもあり、
「多少高くても売れる」
そんな空気が確かにありました。
ですが最近は、
買主様側がかなり冷静になっています。
特に実際に住まう予定の方々は、
・住宅ローン金利の上昇
・物価高
・教育費
・管理費、修繕積立金の上昇
こういった“現実的な支出”を
しっかり考えるようになっています。
そのため、
「この価格、本当に妥当なのか?」
を、
以前より慎重に見る方が増えている印象です。
その結果、
今の市場では、
・立地が強い
・管理状態が良い
・希少性がある
・価格設定が現実的
こういった物件は、
今でもしっかり動きます。
一方で、
・相場よりかなり高い価格設定
・“去年なら売れていた価格”
・競合物件が多い
・維持コストが重い
こういった物件は、
売れ残りが目立つようになってきました。
不動産は、
相場全体が一気に崩れるというより、
まず“動かない物件”から増えていく事が多いです。
そして在庫が積み上がると、
少しずつ価格調整が始まる。
最近は、
そんな空気感を感じる場面も増えてきました。
ただ、
悲観的な話ばかりではありません。
むしろ今後は、
「どの会社に任せるか」
「どう魅力を伝えるか」
その差が、
より大きくなる時代かもしれません。
“売り出せば売れる”
そんな時代から、
“しっかり戦略を考えて売る”
時代へ。
不動産市場も、
少しずつ変化しているのを感じます。
